オークション市場ってどんなところ?

キネヤの薗部です。

先日のことになりますが、オークション市場に買い付けに行ってきました。

 

キネヤのホームページをご覧いただいた方や、お店にご来店下さるお客様でしたらお分かりになるかと思いますが、

キネヤのジュエリーはお客様から買取した商品、オークション市場で買い付けをした商品を、

自社工房で職人が新品仕上げをすることにより新品同様によみがえらせて店頭で販売しております。

 

買取りだけでは何百点、何千点という商品を集めるのは難しいので、

オークション市場での買い付けというのはキネヤにとってのライフラインとも言えます。

 

なかなか想像しづらいかと思いますが、市場とはどんなところかと言いますと、

市場にもよりますが、本番の前に下見期間というものが設けられているので、その期間中に商品の下見をします。

そして商品が箱に入っていて、それがズラーっと並んでいます。

例えば1つの箱に10点商品があり、それが10箱重なっているとします。

それだけでも100点になり、それが500箱や600箱あれば5千点、6千点という大量の商品が出品されているのですが、

その11点に値段を付けていきます。

23日下見期間が設けられている市場もあれば、1週間くらいかけて下見をしないと見切れないような市場もあります。

数多くの商品を見ていくのはかなり大変です。ただ高い値段をつければいいという訳ではなく、

メインの石やダイヤのグレードに対してどのくらい値段を付けるか、石に亀裂や欠けがないか、

いくらで売れそうかなど様々なことを考えながら価値を見定めていくので、

頭がボーっとしますし目も疲れますしお腹も減ります()

 

そして下見期間を終えて本番を迎えるわけですが、出品されている商品が11点セリにかけられます。

発句という人がいて、例えば「1番、5万円!」というように声を発します。

それに対して参加者は「56(ゴロー!)」や「61(ロクピン!)」というような感じで

自分が下見をして値段をつけた商品に声を出し、一番値段の高かった人に落札されます。

ヤリをつくなんて言うのですが、声が小さかったり遅かったりすると拾ってくれません!

なので参加者は大きい声を出し、分かりやすいように手で数字を作ってアピールします。

このような流れで朝から晩まで行うわけですが、このやりとりが早いこと早いこと!

数秒で次々と商品が流れていくので全く気が抜けませんし、100万円を超える商品も一瞬で競り落とされていきます。

初めて市場に来たときは熱気と迫力に圧倒され、とんでもない世界にきてしまったと思いました()

 

長々となりましたが、市場というのがどんなところか想像できましたでしょうか?

こんな感じで国内外に多くの市場があり、今もこの瞬間に商品が流通しているかと思います。

そう考えると非常に面白い世界と思えます。

自分もまだまだ勉強中の身なので、これからも精進し、いい商品を仕入れられるように頑張りたいと思います!